「最初はグー」 スパコンが実証 これは嘘ニュースです
ジャンケンで勝つ確率は3分の1――。いままで疑われることのなかったジャンケンの勝率にわずかな誤差が見られることが千葉電波大学のスーパーコンピュータの計算によって明らかになった。計算結果によると、最初にグーを出す確率が最も高く、続いて、パー、チョキと続くことが分かった。千葉電波大学で統計論を教えている石上教授らの研究グループは1秒間に100兆回の演算ができるIBM製のスーパーコンピュータ「ディープ・ホワイト」に、指の筋肉運動の「癖」や、心理学の臨床結果などをインプットし、できる限り実際の人間の心理状態に近いジャンケンプログラムを作成した。
このプログラムを用いて、約2億8千万回のジャンケンを行った結果、現実の人間では従来の確率論で考えられていた3分の1ではなく、グーのほうがチョキの4倍出やすいことが明らかになった。また、ジャンケンの「手」を出すまでに考える時間が長いほど、グー、チョキ、パーの出る確率が等しくなることも実証された。
また研究グループではタラバガニについても同様のシミュレーションを実行。結果、タラバガニはチョキしか出せず、ジャンケンが成立しないことも明らかになった。
▽統計論に詳しい石神教授の話
これはあくまでシミュレーションとしての話だが、今回のような結果が出た原因としては、チョキのような複雑な指のかたちが最も作りにくく、逆にグーやパーのような単純な形のほうが出しやすいなどの要因が考えられる。また、時間をかければかけるほど、確率が3分の1に近づくのは裏の裏の裏を読み始めるからだろう。
このような結果からジャンケンに勝つには相手に考える隙を与えないまま、パーを出すのが最もよいと考えられる。また、タラバガニはジャンケンに利用せずゆでて食すのが最もよいと考えられる。