Kyoko Shimbun 2004.10.31 News

ES細胞から鼻毛の培養に成功 これは嘘ニュースです

ES細胞から作られた鼻毛塊
 あらゆる細胞に成長する能力を持ち、「万能細胞」とも呼ばれる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から、鼻毛を作り出すことに都立バイオ研究所の研究グループが世界で始めて成功した。研究の詳細は11月1日付の米科学誌「フェノメノン」に発表される。

 今回培養に成功した鼻毛細胞は、一本の長さが約5センチ~10センチ。一般的な鼻毛の長さは通常1センチ以下とされており、その長さから、当初「髪の毛ではないか」と考えられたが、DNA鑑定の結果、鼻毛の毛根細胞であることが確認された。

 研究グループは「寒天培地の栄養量の問題だと思う。むしろ、条件が十分に整えばヒトの鼻毛がここまで伸びることを確認できたことのほうが大きな発見だ」との見解を示している。

 昨年政府生命倫理審査会から、ヒトES細胞使用の承認を得た研究グループは、この細胞をさまざまな条件で培養。今回の鼻毛培養は盲腸、小指の爪、ほくろ、臍(へそ)の細胞培養に次ぐ5例目の成功になるが、「一体これが何の役に立つのか」という声も聞かれている。

▽都立バイオ研究所・坂巻所長の話
 私自身、自分の目を疑うほど成長したので、鼻毛がここまで伸びるとは驚きだった。『役に立たない』との批判もあるようだが、今回の鼻毛細胞を頭部に移植すれば、とりあえずのハゲ治療に使えるのではないか。

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