紙の味するプラ製ストロー開発 発売は30年後 これは嘘ニュースです

紙の味がするプラ製ストロー
パルプや接着剤など紙ストローの主要成分をプラスチックに混ぜて成形することで、飲み物に紙独特の風味が混じる強みを残しつつ、ふやけて柔らかくなる弱点を克服した。
最も多い時は年間20億本のプラ製ストローを製造していた同社だが、プラスチックによる海洋汚染が深刻な課題として関心を集めるようになって以降は受注が激減。コロナ禍で飲食業が影響を受けたことも重なり、昨年の製造本数は年間7本にまで激減していた。
「他のプラ製品も軒並み受注が減っていて、このままではジリ貧。攻めの姿勢で開発を進めました」と、同社の伊手前社長は話す。しかし、紙や竹、生分解性プラスチックを使った代替製品は競合他社が既に幅を利かせていた。
「何がSDGsだ。最初に言い出したやつの口にありったけのストローを詰めこんでやりたいと思いましたね。」
紙の味がするストローの開発成功は、技術的にも思想的にも古い価値観から脱却できない自社の強みを生かした結果だった、と伊手前社長は振り返る。ストローは量産可能なレベルまで完成しているが、すぐには販売せず、30年後の2054年ごろに発売を予定している。
「SDGsを達成して技術も進歩した30年後にはプラごみの問題は解決しているでしょう。紙からプラへの回帰が進めば、今度は紙ストローに慣らされた人たちが『紙の味がしないと物足りない』と文句を言い始めるのは明らか。我々はプラ製ストローへの逆風に耐えながら、その次に必ず来る商機をじっと待っているのです。」
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