富士山頂拡張工事が完了 登山客収容率10倍に これは嘘ニュースです
東に9.8キロ拡張した富士山
コロナ禍での規制が緩和された23年の登山者数は、世界文化遺産登録10周年という節目も重なり急増。過去10年で最多を記録した。山小屋や休憩所、トイレが混み合うなど過密状態が続くだけでなく、徹夜で山頂を目指す「弾丸登山」も増えており、その危険性が指摘されていた。
これらの問題に対処するため、富士登山を支援する株式会社フジヤマエンターテイメント(静岡市)は、7月末から富士山頂を広げる拡張工事を開始。南に隣接する愛鷹(あしたか)山から削り取った掘削土を使って富士山を東に9.8キロ拡張した。従来の10倍にあたる1日4万人まで登山者を収容できるようになったという。
8日午前4時、新エリアで完成式典が行われ、参加した関係者や登山客らは東京ドーム約120個分に広がった山頂からご来光を見守った。午前5時ごろ、雲の切れ間から太陽が昇り始めると、出席者は「朝日が昇った」「空が明るくなってきた」など、当たり前のことを言い合った。
7月1日に山開きを迎えた富士山は10日に閉山する。フジヤマエンターテインメントの不死川(しなずがわ)社長は「閉山日までに絶対に完成させようとスタッフ一丸となり不眠不休で努力してきたが、何とか間に合ってほっとした。犠牲になった社員もきっと喜んでいると思う」と、胸をなでおろす。
同社では来年の山開きに向けて、閉山期間中、拡張エリア内にヘリコプター20機分のヘリポートを整備する。時間と体力を浪費する登山の手間を省くことで、より多くの観光客を呼び込むのがねらいだ。
3年後にはリゾートホテルを併設したテーマパーク「FUJIYAMA LAND」の開業も予定。霊峰・富士山の民主化に拍車がかかりそうだ。