レモン200兆個分の電気 レモン発電所が稼働 愛媛 これは嘘ニュースです
山嵐レモン発電所(愛媛県松治市)
レモン電池は、レモンに銅板と亜鉛板を刺したもので、果汁が亜鉛を溶かす際に電気が発生する。
19世紀にこの原理が発見されて以来、レモン電池の発電量は微弱だとされてきたが、1925年、物理学者の梶井基次郎(1901~32)が、「レモンは手榴弾に相当する大きなエネルギーを持つ」とする仮説を論文「檸檬」として発表。レモンエネルギーの実用化に向けた基礎研究が進められていた。
エネルギーの抽出が難航する中、2016年、ゲノム編集で果実を直径70メートルまで成長させた巨大レモンの栽培に、松山坊っちゃん大学農学部が成功。梶井仮説に頼らない発電所の建設に見通しが立ったことから、地元企業や県など14社が出資する山嵐レモン発電合同会社を事業主体として、20年に着工した。
発電所には巨大な銅板と亜鉛板を刺したレモン建屋と管理棟が立つ。火力や原子力に比べて発電効率は劣るが、温室効果ガスを排出せず、また使用済みの皮や果実を料理の材料として再利用できるなど環境への負荷は極めて小さい。
小学生でも扱える高い安全性の面からも、レモン発電には国内外から大きな注目を浴びており、今後レモンの栽培に適したイタリアや米国西海岸など、海外への設備輸出も視野に入れたいとしている。