新年の抱負、請け負います 抱負達成代行サービスが人気 これは嘘ニュースです
禁煙を新年の抱負に掲げる人も多い
抱負代行サービスのローレゾシューション(東京都港区)では、新年早々営業開始時刻の午前9時から申し込みの電話がひっきりなしに鳴り響く。
「今年こそ禁煙」「1年で30キロ痩せたい」「英会話教室に通って英語ペラペラに」。同社に寄せられる代行依頼の内容は様々。新年の抱負を立てた直後の1月いっぱいは回線を通常の10倍に増やして対応にあたっているという。
同社では、依頼者が立てた新年の抱負に見合った代理人を派遣する。禁煙の場合、非喫煙者の代理人が本人に代わって1年間禁煙に励む。また、目標達成にかかる費用は依頼者本人が負担する仕組みのため、ダイエットや英会話のように努力が必要な抱負でも、無料で教室に通えることから、代理人アルバイトへの応募も多いという。
「抱負を立てた元日は、1年あれば何でもやり遂げられる気になってしまうんでしょうね。でも、正月気分が抜けて冷静になった4日あたりで、自分の立てた抱負が無謀すぎて面倒に感じるお客様がことのほか多いのだと思います。『挫折したくない、でも、何もしたくない』という本音にマッチしたのではないでしょうか」
代表の保利権太さんは、代行サービス人気の理由についてこう分析する。
依頼者には毎月、計画の進捗状況が報告されるほか、年末にはその年の抱負を無事達成したことを証明する「抱負達成証明書」が送られる。
昨年、同社のサービスを利用して130キロの減量に成功した20代の男性は「新年の抱負は『1日1冊読書』。まだ1冊も読んでいないので今年も代行をお願いしました。頑張って証明書をゲットします」と、力強く今年の意気込みを語った。