Kyoko Shimbun 2019.08.26 News

浴室の香り裏目 コーヒー牛乳石鹸、3日で終売 これは嘘ニュースです

イテマエソープの「コーヒー牛乳石鹸」
 石鹸製造のイテマエソープ(大阪府)は25日、23日に発売したばかりの新製品「コーヒー牛乳石鹸」の販売を終了すると発表した。購入した銭湯から苦情が相次いだことが理由だという。発売後わずか3日での終売は異例の対応だ。

 コーヒー牛乳石鹸は、銭湯で長年親しまれているコーヒー牛乳をブレンドした固形石鹸。「あのコーヒー牛乳独特の甘ったるさが全身を包み込む」として、全国の銭湯に3千個を出荷していた。

 しかし、発売当日から200件を超える苦情が殺到。同社広報部によると、苦情の大半は石鹸を使用した入浴客からのもので、「入浴中なのに風呂上がり気分にさせられた」「壮大なネタバレ」など不快感を訴える内容が多くを占めた。

 また、同日から銭湯でのコーヒー牛乳の売り上げが激減したため、翌24日からは返品の問い合わせが殺到。社内で対応を協議した結果、「回復は見込めない」として25日製造分で出荷を終えることを決めた。また、9月初旬に発売予定だった姉妹品「フルーツ牛乳石鹸」も同様の理由で発売中止とした。

 同社では25日、「ご購入いただきました皆様が入浴後の楽しみにされているコーヒー牛乳を、先に味わわせてしまったことをお詫び申し上げます」とする謝罪文を同社ホームページに掲載した。返品の申し出があった場合、製品からコーヒー牛乳を再分離して取り除いた普通の石鹸を送って対応する。

 銭湯に詳しい京都大学入浴学部の坂本義太夫教授(米国論)は「入浴から風呂上がりまでの一連の流れをルーティンとして神聖視する銭湯愛好家は多い。『入浴前のコーヒー牛乳』というタブーを破ることに対する配慮や覚悟が欠けていたのではないか。いかにもありそうなのに、今まで誰も作らなかった商品には必ず『作らなかった理由』があるものだ」と指摘する。

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