皮30枚分、層状に 逆さカステラ「ラテスカ」 これは嘘ニュースです
ざんぎり堂の逆さカステラ「ラテスカ」
「カステラの皮」は、カステラを焼いたとき、表面に薄く出来る茶色い焼き目のこと。スポンジ状の本体部分より甘くて香ばしいことから「皮こそ本体」と公言する人もいるほどだ。
創業85年になるざんぎり堂のカステラは、以前からカステラ愛好家の間で「世界一不味いカステラ」として有名だ。しかしまた同時に「皮だけは世界一美味いカステラ」としても知られており、長年にわたって愛好家をジレンマに陥れていた。「皮の味だけで85年持ちこたえている」と自他ともに認める。
ラテスカは「皮だけ食べられればいいのに」という要望にこたえた同社の切り札とも呼べる新商品。カステラからはがした焼き目をミルクレープのように層状に積み重ね、アクセントとして元々焼き目のあった上部に、カステラ本体を薄く乗せる余計な気遣いも光る。「逆カステラ」のような外見から、商品名も逆さ読みの「ラテスカ」とした。
ラテスカ1本作るのに必要なカステラは約30本。皮をはがしたカステラの使い道がまだ見つかっておらず、今のところ社内で飼っている犬猫用のエサとして置いているが、犬も食わず猫もまたいで通っているという。