Kyoko Shimbun 2017.06.09 News

無駄なデータ忘れます 「人間らしい」忘却OS開発 これは嘘ニュースです

データ量を減らしながら緩やかに劣化する文書ファイル(上から下)
 都立バイオ研究所は8日、記憶したデータを緩やかに忘れる基本ソフト(OS)「Myosotis(ミュオソティス)」を発表した。パソコンやスマートフォンに導入すれば、無駄なデータの節減と効率化が図れることから、シンプルな生活を志向する若者層を中心に普及を目指す。

 コンピューターはデータの大量蓄積と高速処理を得意とするが、記憶媒体の大容量化に伴い、どのようにして膨大なデータの中から必要なデータだけを取り出すかが課題になっている。

 大量のデータをさばくのではなく無駄なデータを減らす観点から、人間の「忘れる能力」に着目して開発したミュオソティスは、保存した画像・文書ファイルだけでなく、ソフトやアプリまで使用頻度に応じてゆっくり劣化させてデータ量を減らすのが特徴だ。

 人間の記憶力について研究した忘却曲線に基づいて、全く使わないデータは1週間程度でほぼ完全に消えてしまうが、頻繁に使用するデータは消えるまでの時間が伸びる。この日のデモンストレーションでは、アクセス頻度の少ない写真や文書がにじむようにしてゆっくり劣化していく様子が公開された。

 画像・文書ファイルだけでなく、アプリやソフトも使わない機能から順に削除される。国内メーカーパソコンに試験導入したところ、動画編集ソフト、年賀状作成ソフト、ホームページ作成ソフト、アルバムソフト、地図ソフト、家計簿ソフト、タイピング練習ソフト、お薬辞典、健康辞典、ダサい時計付きアニメーション壁紙が1週間で消滅した。データ使用量が100の1まで減ったにも関わらず、9割以上の使用者が「不便を感じない」と答えたという。

 劣化したデータをどうしても復元したい場合、自分の記憶を頼りに同じ写真を撮りに行ったり、文章を思い出したりするしかないが、開発チームでは「使う予定のないものを後生大事に取っておく『もったいない』の精神が肥大化の元凶。いらないデータはさっさと捨てた方がよい」と説明する。

 余計なものを持たないミニマリズムの支持者が多い「ミレニアル世代」をターゲットにまず普及を図りたいとしているが、なぜか財務省や文部科学省からも問い合わせがあったという。

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