「空気だけでも…」 代用ピザポテト続々登場 これは嘘ニュースです
ピザポテトの空気缶「ピザポテト・エアー」
ポテトチップスの販売休止が報じられた直後から、インターネットオークションではピザポテトが高値で取り引きされるようになり、「闇ポテチ」と呼ばれる高額な転売品も出現。中には数十万円で落札されたものもある。
月に数回食べる程度のピザポテト難民への影響は少ないが、依存症が進むと事態はさらに深刻になる。
世田谷区のPさん(28・仮名)は起床・就寝時と毎食後、毎日計5袋のピザポテトが欠かせない。
「段ボール50箱分は常に備蓄しているんですが、それでも不安で」
乳幼児のころから毎日ピザポテトを食べ続けてきたPさんのような重度の依存症にとって、販売休止は死活問題だ。ピザポテトが切れると、手の震えや動悸、さらに重症になるとイタリア国旗や生地を回して伸ばすピザ職人の幻覚が見えるなどの禁断症状が表れ、日常生活に支障をきたすこともあるという。
そんな難民を救うための代用ピザポテトの開発が現在進んでいる。
食品メーカーの相乗食品は、普通のポテトチップにまぶすだけでピザポテト味になる「ピザポテトパウダー」を5月までに発売する。カルビーが販売する「ピザポテト」の表面から直接粉を削り取った純正品で、1パックで10袋分のピザポテトが作れるという。また、袋内から注射器で直接吸い出した空気を封入した缶詰「ピザポテト・エアー」も合わせて発売する予定だ。
開発担当者は「普通に買えていた時代は『空気のおまけにチップスが入っている』なんて軽口を叩いていたものだったが、今は空気缶を眺めてチーズのにおいを懐かしむことすら贅沢になりつつある」と話す。
また、ソフトウェア開発のドランゴは、バーチャルリアリティーソフト「ピザポテトVR」を開発。5月中をめどに無料で配信する。ヘッドギア型端末をかぶると、目の前にCGで再現した山盛りのピザポテトが現れるのではなく、イタリア国旗や生地を回すピザ職人が360度次々と浮かび上がる。販売休止の長期化に備え、幻覚に慣れることで禁断症状の克服を目指すのが目的だという。