街頭インタビュー、全面シルエット化へ プライバシー配慮 これは嘘ニュースです
通行人含む全員を青いシルエットで放送する
プライバシー意識の高まりから、近年テレビ番組では街頭ロケを放送する場合、本人の許諾が取れた場合を除いて、通行人の顔にモザイクやぼかし処理を入れることが一般的になっている。
画像が鮮明なデジタル放送では、瞬間的に映り込んだ通行人でも身元が特定されるおそれがある。ぼかし処理はプライバシー侵害による訴訟リスクを回避するための対応だが、人通りが多い場所ではまるで視力が落ちたかのようなモヤモヤ画面になるなど視聴者の不満は高まりつつある。
民放各局では今後さらに解像度が高い「4K・8K」放送が本格的に始まるのを前に、より自然な映像処理のあり方について協議してきた。
独自に入手した検討案によると、映像は専用の処理ソフトを使い、人物のみシルエットに加工して放送。プライバシー処理の方法としては世界的に見ても珍しい例だが、日本では長年親しまれている青いシルエットがぼかし処理より自然で受け入れられやすいと判断したようだ。
ソフトはリアルタイム処理も可能で生中継にも対応。音声処理と併用すれば個人のプライバシーを完全に保護できるようになる。今年秋から実施している視聴実験では、シルエット処理の方がぼかし処理より気になりにくいと答えた視聴者が多数を占めたほか、殺人事件の報道ではなぜか処理後の方に臨場感を感じやすいという結果が出た。
全面シルエット化は当面街頭ロケのみの予定だが、用途を拡大すればこれまで「お蔵入り」にせざるを得なかった不祥事を起こした芸能人や俳優が出演するドラマの再放送にも活路が開けそうだ。