Kyoko Shimbun 2016.12.06 News

AI活用、RPG自動作成ソフト「RPGツクッテクレール」 これは嘘ニュースです

「ツクッテクレール」が自動生成した中世風RPG
 ソフトウェア開発のドランゴは5日、パソコン向けロールプレイングゲーム(RPG)作成ソフト「RPGツクッテクレール」を発表した。AI(人工知能)を活用することで、オリジナルRPGを短時間で自動生成できる。一般向けとして来春発売を予定する。

 RPGツクッテクレールは、これまで難しかったストーリー作りの自動化を実現したのが最大の特徴だ。ユーザーがテーマを指定すると、AIが類似するRPGのシナリオデータをネット上から収集。それらに微調整を加えることで最後まで破たんしない自然な物語の生成を可能にした。グラフィックやダンジョン設計もソフト内のデータからストーリーに合ったものを自動選択して作り上げる。クリアーするまで8時間程度の短編なら、約5分で出来上がるという。

 RPGはこれまで「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」(スクウェア・エニックス)など大ヒット作品を生んできたが、価値観の多様化に伴ってジャンルの細分化が進み、好みの作品を見つけにくくなっている。また昨年発売された「スーパーマリオメーカー」(任天堂)のように自分でゲームを作って楽しむ自作ブームも「自分だけのRPG」を作る同ソフトへの追い風になりそうだ。

 開発チームは「ネット上に散らばっている単体では価値が低いデータでも、うまく整合性を持たせてつなぎ合わせれば、パッチワーク以上のオリジナリティを安価・短時間で生み出すことができる。人間が創造性を独占する時代もそろそろ終わりではないか」と強い自信を見せた。

 発表会では、開発中のソフトを使ってオリジナルRPGを作るデモンストレーションを披露。「クラシカルな中世風RPG」と指定した4分後、「伝説の勇者の子孫である主人公が竜の王によって奪われた光の宝玉と王女を取り戻す冒険物」が生成されると、ソフトの不具合を理由に発表会は急きょ終了となった。

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