リニア実験、車両動かず 磁石設置ミスで これは嘘ニュースです
長野実験線でのトラブル
トラブルが起きたのは長野リニア実験線(場所は非公開)。27年に開業を予定しているリニア中央新幹線は、区間の9割近くをトンネルと地下で占めるため、かつて大規模な地下壕を計画したこともある同県内の地下に実験施設を建設、4月に完成した。
初の稼働日となった8日、出発予定の午前9時になっても実験車両が動かなかったことから、作業員が調べたところ、浮上するはずの車両がガイドウェイ右側面に張り付いて動けない状態になっていた。原因は本来N極S極交互に並べるガイドウェイの磁極を、誤って全てS極だけ埋め込んでいたことによるものと判明。また車両の磁石も全てN極になっていた。磁石の反発力を利用するはずが、逆に引き合う力だけを強めていたことになる。
リニア実験では、過去にも磁力を強めすぎた結果、反発力によって実験車両が大気圏外まで吹き飛んだり、半径500メートル圏内にある砂鉄約3トンを吸い寄せて毛虫のような車体になったり、磁界の乱れを及ぼして近くの登山客が遭難したりするなど、小学生が喜びそうな初歩的トラブルが頻発しており、原子力だけでなく磁力を制御する難しさも改めて露呈した格好だ。
施設では現在復旧作業に取り掛かっており、車両とガイドウェイの施工業者それぞれに磁石を逆向きに入れ替えるよう指示を出した。早ければ10日に完全復旧する見通し。
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