Kyoko Shimbun 2011.06.05 News

画家の道半ば、ネロ・ダースさん死去 10歳 これは嘘ニュースです

 画家の卵として将来を嘱望されていたベルギー国籍の少年ネロ・ダースさんが6日、地元の教会内で凍死しているところを発見された。現場にいた神父がまもなく119番通報したが、救急が到着した段階ですでに死亡していた。10歳。

 糊口をしのぐためミルク運搬業を営みながら、画家の勉強を続けていたが、その後失業。その他放火犯の濡れ衣を着せられたり、唯一の親族だった祖父を亡くすなど、不運の少年として多くの人々の涙を誘う芸風で親しまれた。

 また忠犬パトラッシュとの絶妙なコンビ芸でもよく知られており、今月にも公開される「星守る犬」など、後の愛犬ブームのきっかけを作ったとも言われる。

 ネロさんが発見された教会内には、パトラッシュの姿がなかったため、アントワープ市警察が行方を調べたところ、教会から数キロ離れた民家で「チロ」という名前で再就職を果たしていたことが分かった。警察犬が事情を尋ねたところ、「いくらなんでも一緒に凍死するまでの義理はない」と話し、今後は愛犬チロとして余生を全うすると言う。

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<BOOK>星守る犬

 掲載時に各媒体で異例の大反響を受けた話題作が、待望の単行本化。とある原野で、朽ち果てた車の中で寄り添うように、男性と一頭の犬の遺体が発見された。鑑定の結果は男性が死後1年。だが犬は死後わずか3ヶ月――。

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