富士山頂から10mの雪玉が衝突、民家全壊 これは嘘ニュースです
3日午後5時ごろ、富士山麓の山梨県青木ヶ原町で直径10メートル超の雪玉が民家に激突する事故があった。この衝突で民家1棟が全壊したが、家族は留守中だったためけが人などはいなかった。また、この事故の2時間前、富士山9合目付近で登山客が作った雪だるまが山を転がり落ちたとの報告があり、この雪だるまが巨大な雪玉になって衝突したものとみられる。青木ヶ原警察によると、3日午後5時17分ごろ、ゴーッとうなりをあげるような音とともに巨大な雪玉が富士山方面から転がり込み、ふもとの木林森夫さん宅に衝突したのを近所に住む複数の住人が目撃、119番通報した。
通報を受けた青木ヶ原警察が調べたところ、木林さん宅は直径10メートルにも及ぶ巨大な雪玉の衝突によりほぼ全壊。あたりは雪崩跡のように雪が散乱していたが、幸い木林さん一家は初詣に出かけて留守だったため、けが人はなかった。
調べでは、雪玉が衝突する約2時間前の午後3時ごろ、富士山の9合目にあった、登山客が作ったとみられる直径30センチほどの雪だるまが斜面を転がり落ちたのを他の登山客が目撃している。この小さな雪だるまが2時間かけて富士山の斜面を転がりながら、積もった雪を巻き込んで巨大化し、そのまま木林さん宅へ突っ込んだものとみられる。
今回の事故のように、富士山頂から転がり落ちた1~2メートルの雪玉がふもとで見つかる事例は年に数件あるが、今回のように10メートルを超える巨大な雪玉が、民家に衝突したのは過去に例がないという。
正月早々に起きた、まさかの出来事に初詣から帰宅した木林さん一家は全壊した家屋の前で呆然と立ち尽くしていたが、近くに住む男性(20)は「年明け早々お年玉が大当たりですね」と、上手く正月らしいオチでまとめたドヤ顔で事故現場を眺めていた。