「相撲ダイエットで太った」 若竹部屋などを提訴 これは嘘ニュースです
相撲部屋に体験入門し、力士と一緒に運動に励む「相撲ダイエット」に参加したにも関わらず、逆に太ってしまったとして、この企画に参加した女性(31)が、企画会社と相撲部屋を相手取り、参加料の返還と慰謝料計3000万円を求めて東京地裁に提訴していたことが21日、分かった。訴状によると、この女性は今年8月、都内の企画会社「にこにこツアーズ」が企画したダイエットプログラム「新弟子体験で理想の体重に! 相撲ダイエット14日間集中合宿」に申し込み、8月17日から31日までの2週間、大関・頭山らを輩出した若竹部屋に体験入門した。参加者は原告の女性を含め、男女8人だった。
この企画は、体を柔軟にする股割り(またわり)や四股踏み、他の力士とのぶつかり稽古など負荷の高い運動を繰り返すことでダイエットを達成するものだったが、その厳しさから脱落者が続出。結局14日間最後までやり遂げたのは原告の女性だけだった。
だが、この合宿に参加する前に164キロだった女性の体重は、最終日には218キロまで増加。ダイエットに励んだはずの体型はより力士に近づく結果になってしまった。しかも増えた体重のほとんどが筋肉であったため、元に戻すのはほぼ不可能だと言う。女性はショックから過食症に陥り、今では体重が338キロまで増えている。
若竹部屋の寿限無親方は「今回の体験入門がダイエットのための企画だったと聞かされていなかったので、他の弟子と同様、胃がはち切れるまでちゃんこやご飯を無理やり詰め込んでしまった。申し訳ない気持ちもないわけではないが、最後まで稽古をやり遂げた彼女には力士として正式に入門してほしい。」と話した。
被告のにこにこツアーズは「まだ訴状が届いていないが、あえてコメントすると、彼女はこのプログラムに参加したことでダイエット以上の何か大切なものを手に入れたはず。それこそ弊社が伝えたかったメッセージだった。」として、裁判で争う姿勢を見せた。
にこにこツアーズは06年、「北極で見る初日の出ツアー」を企画したが、初日の出が見られなかったとして参加者に訴えられ、消費者庁から業務停止3ヶ月の処分を受けている。