Kyoko Shimbun 2010.08.30 News

過去との情報通信に成功 タイムマシンへ一歩 これは嘘ニュースです

 英オックスブリッジ大学の研究グループは29日、光の粒子を過去に送ることに成功したと発表した。現段階では極小世界での現象だが、今後過去に移動する「タイムマシン」への応用も期待できるという。論文は英科学誌「フェノメノン」秋の増刊感謝号に掲載される。

 今回研究グループは自発光する素粒子を大型ハドロン衝突型加速器で光速の99.9999%まで加速した。この時、この素粒子から放出される光は進行方向に光速の約2倍の速度で進むことになる(下図参照)。



 物体の速度が上がれば上がるほど時間の流れが遅くなる現象は、いわゆる「ウラシマ効果」として有名だが、光速を超えた場合、時間の流れはゼロからマイナスに転じる。つまり発せられた光は過去に送られることになるわけだ。

 そこで研究グループは、素粒子の加速を調節することで実験の0.003秒前に光が届くように設定。すると計算通り、実験を開始する0.003秒前に光の反応を観測。その後加速実験が始まって光が過去に送られたことを確認した。

 実験の指導に当たったオ大のジョン・マッカートニー主任研究員は「今後光の加速度を変える技術が確立されれば、任意の過去へ光信号を送ることができるだろう。過去に送る光粒子の数をあらかじめ決めた暗号表と照らし合わせれば、現段階でも過去との通信は可能だ。」と話す。また、将来的にタイムマシンの技術に応用できるかとの問いに対しては、「過去に送るだけの一方通行のマシンなら比較的早い段階で完成するのではないか。」との見解を示した。

 今後の計画についてマッカートニー氏は「大変残念なことだが、先日ロトくじで5千万ポンド(約66億円)を当ててしまったので、フロリダにでも引っ越して豊かな余生を送りたいと思っている。今後の研究は後進に道を譲って引退したい。」と話した。

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