Kyoko Shimbun 2009.12.08 News

カエルの臍帯血からエイズ死滅成分 これは嘘ニュースです

 動物のへその緒の中に含まれる血液である臍帯血(さいたいけつ)の分析を進めていた英・オックスブリッジ大学の研究グループは7日、カエルの臍帯血からエイズウィルス(HIV)を死滅させる成分を分離・抽出することに成功したと発表した。論文はイギリスの科学誌「フェノメノン」新年特大号に掲載される。

 臍帯血には造血幹細胞が多量に含まれていることから、現在白血病や再生不良性貧血のような血液疾患の治療に使われているが、オ大では中でもカエルの臍帯血に注目。他の疾患に使える成分がないかを詳しく分析した。

 その結果、血液に含まれる母由来の体細胞内にHIVの免疫不全機能を阻害する成分が検出された。「AKAB」と名づけられたこの物質は、本来HIVが感染するT細胞に非常に良く似た分子構造を持っていることから、ウィルスを誤って誘導させる仕組みを持っていると見られる。AKABに感染したHIVはその後白血球に捕食され無害化されることから、今後さらに研究が進めば、数年以内にエイズの特効薬として実用化される見通しだ。

 オ大の研究グループでは「カエルの臍帯血はヒトと比べて採取しやすく大量生産も可能。生体に対しての危険性もほとんどないと考えられ、今後の臨床実験で何かしらの結果が出せるだろう」とコメント。「もはやエイズは不治の病ではなく、風邪や盲腸のように治療可能な疾病になった」と結論付けている。

▽HIVに詳しい京都大学医学部・坂本義太夫教授の話
 ノーベル医学賞4つ分くらいの非常に重要な発見だ。おそらく研究グループはHIVの治療法を発見したことよりも、カエルの臍帯血を発見したことで歴史に名を残すだろう。

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