台風で落ちたリンゴ、受験生に人気 これは嘘ニュースです
先日日本列島を縦断した台風18号による暴風で東北地方を中心にリンゴ落果の被害が相次いだ。通例落ちたリンゴは廃棄処分されるが、青森県のある農家では落ちたリンゴを再利用しようとアイデアをしぼり出した。青森県弘前市でリンゴ農家を営んでいる太宰弘道さん(68)の畑では、収穫まであと少しの「サンふじ」など全体の7割近い実が台風で落果してしまった。被害額にして800万円。「今年は春に霜の被害があった。例年の1割くらいしか出荷できないのではないか」と嘆く。
平成3年に上陸した「リンゴ台風」(台風19号)のとき、近隣の農家が「落ちなかった」リンゴを受験生のお守りとして販売していたことを思い出した。落ちなかったリンゴはお守りになる、しかし落ちてしまったリンゴは――。
太宰さんは7割の落ちたリンゴに脚光を当てた。さっそく「落ちたリンゴ」をインターネット上で販売してみたところ、複数の大手予備校や学習塾、受験生本人と思われる学生から贈答用に大量の注文があった。7割の落果リンゴの半数以上がすでに売れたが、このあとセンター試験など受験シーズンが本格化していくなかでさらに注文は増える見通しだ。
太宰さんは「人間、妬み(ねたみ)や嫉み(そねみ)のような負の感情の方が大きいですからね」と語る。