ラジオ、ついにカラー化 来年4月から これは嘘ニュースです
1925年のラジオ放送開始から今年で83年。84年目となる来年4月から、ついにラジオがカラー化されることになった。1925年に放送を始めたラジオは、まずモノクロラジオとして登場。1945年の玉音放送もこのモノクロラジオから聞こえてきたものだった。モノクロは非常に簡単なつくりだったことから、庶民の間でまたたく間に広がり、一家に一台、普及率99%に達するまでに要した期間はわずか25年だった。
ラジオの次に普及したカラーテレビは、1960年に本放送を開始。それまで白黒テレビしか知らなかった大衆を驚かせ、カラーテレビを買うことが一つのステータスにもなった。モノクロラジオや白黒テレビに対して、圧倒的優位に立ったカラーテレビは今日、薄型・大画面化し、ブラウン管から液晶、プラズマパネル、ハイビジョン技術などを通して、メディアの主役としての地位を得ている。
一方、ラジオのカラー化技術は80年代には確立していたが、カラーテレビに押されて実用化は難航。ラジオの将来について議論する「カラーラジオ推進審査会」が昨年、経済産業省にラジオのカラー化を答申したことをきっかけに、来年4月からカラーラジオを始めることが決まった。
カラーラジオは、電波と同時に耳に聞こえない帯域の音波を発信し、聴神経で受けた電気刺激を視覚信号に切り替えることで、今までモノクロで分かりづらかった音の色調をリアルに再現。例えば、人の声に色をつけることで「赤い」ウソや「黄色い」悲鳴などを聞くことができる。実際に体験した人によると、同じ「バカ」でも、黒いバカとピンク色のバカでは雰囲気が全く違うように聞こえたという。
カラーラジオの受信端末は、現在大手電気機器メーカー数社が開発しており、今年度末には出荷を開始する。値段は18億円(税別)程度になる見込み。