Kyoko Shimbun 2006.09.05 News

「反つくえ」の生成に成功 英 これは嘘ニュースです

生成した反つくえ(*反物質化すると上下が逆になる)
 英オックスブリッジ大学の研究グループは、反粒子からなる「反つくえ」を作ることに成功したと発表した。研究結果は物理学専門誌「スチュピッド・フィジックス」10月号に掲載される。

 反粒子とは質量とスピンが等しく、電荷など正負の属性が逆の粒子のことを言う。例えば、マイナスの電荷を持つ電子には陽電子が、陽子には反陽子がそれぞれ存在する。しかし、この宇宙にこれら反粒子がほとんど存在しないのは、反粒子が通常の素粒子と衝突して対消滅したためと考えられている。

 オックスブリッジ大の研究グループは、普通の物質に特殊な光波を当てることで物質の電荷を反転させ、反物質に変換する装置を開発。物理学の入門書によく出てくる「つくえ」を反物質化した「反つくえ」を作ることに成功した。ただし、この「反つくえ」は0.2秒間ほどしか存在せず、まもなく対消滅してエネルギー化した。

 研究グループのトニー博士は「反物質を容易に作り出せるようになったことは、ノーベル賞に値するほどの業績だと自負している。実験中の度重なるトラブルで反研究員と共に対消滅してしまった研究員たちのエネルギーも天国で喜んでくれると思う」と話す。

 最初は150人が在籍していた研究グループだが、今ではトニー博士だけになってしまったという。

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