中西が3位入賞 重量挙げスキー65キロ級 これは嘘ニュースです
フカツェリを成功させた中西
この日の天候は朝から快晴。中西は前日の53キロ級で7.55の高記録をたたき出した勢いをそのままに3日目の65キロ級に挑んだ。朝のインタビューでは報道陣に対して「バーベルを持ってスキーをすることの意味が分からない」とつぶやくなど、選手としての自分を否定するような発言が見られたが、競技開始直後からトカチェフ3回を成功させ、自分のリズムを取り戻したようだった。
競技開始24分、観客からのブーイングが聞こえ始めた頃、中西は突如130キロあるバーベルを観客席に向かって投げつけ、暴言を連発。この意表をついたプレイが結果的に審査員には好印象を与え、技術点が加算された。
前半戦終了後、中西は「あいつら、こっちの苦労を全然理解しやがらない」と不快感をあらわにしたが、後半6分には日本人初の連続フカツェリを成功させ、入賞を期待させる演技を見せた。
中西は有効3、無効6、総合得点6.17の高得点で演技を終え、暫定2位に立ったが、ロシアのエカチェリーナが総合得点51.22を出して2位に立ち、結果3位入賞で競技を終えた。
終了後の会見で、中西は「もともとボブスレーが第一志望だったのに、いつの間にかこんなことをやらされている自分に腹が立ってきた。こんなバカバカしい競技は二度としたくない。」と引退を宣言。いつもの中西節に記者の間からは「そんなことを言いつつも、トリノ冬季五輪に出る気は満々のはず」と苦笑が漏れた。