6連ブロック持ち込みで失格 テトリス世界大会予選 これは嘘ニュースです
規定外の6連ブロックが落下した瞬間
3本先取ルールで行われた試合は、対戦相手のアレクセイ選手と最終ラウンドまで持ち込んだ結果、落田選手が僅差でかわして勝利した。しかし試合後、複数の観客から「落田選手のフィールドで一度に6ライン消えるのを見た」という指摘が相次いだ。
4つの正方形を組み合わせたテトリスのブロックは本来7種類で、どのブロックを使っても4ライン以上同時に消えることはない。しかし大会委員会が行ったビデオ判定では、6つの正方形が一直線に並んだ規定外のブロックが落下して、6ラインを同時に消す様子が映っていた。上級者同士の対戦では、ブロックが出現してから接地するまでのスピードが約17ミリ秒(約0.02秒)と肉眼で捉えられないほど速く、見逃された可能性が高い。落田選手は大会規定により失格処分となった。
さらにその後の所持品検査で、落田選手のリュックサックから不正なプログラムが入ったUSBメモリが見つかった。試合直前、何らかの方法でこのプログラムを導入してプログラムを書き換えたとみられる。聞き取り調査に対し、落田選手は「扱いが難しいZ型ブロックばかり落ちてくるのでイライラしていた。魔が差してしまった」と説明。反省の態度を示しているという。
「私自身、Z型ブロックに殺意が芽生えた場面は試合中何度もありました」と、元プロテトリストの高橋さんは理解を示す。「しかし、どんなに不都合なブロックが来ても対処して見せ場を作るのがプロの仕事です」
近年、対戦型ゲームはeスポーツとして認知が進んできた。だが、昨年4月に行われたインベーダーゲームの世界大会でも、体内に溜めた静電気でゲーム機のCPUに負荷を与え、意図的に想定外の挙動を起こした少年が失格処分を受けている。eスポーツ独自の違反に対処するため、今後さらなるルール整備が求められそうだ。
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