今年もラウンド制覇者出ず ゴルフ・サウジオープン これは嘘ニュースです
最後まで残ったジョン・スミス(手前)
サウード国王即位20周年を記念した02年に始まり、今年で3回目を迎えたサウジ国王杯オープンゴルフには、過去最多の62カ国・177名が参加。優勝賞金が300万米ドル(約3億円)、または油田採掘権1年分(8億円相当)とオープン大会の中で飛びぬけて高いこともあり、年々参加者が増えている。
1日目の第1ラウンドを終えた時点で、アンクル・サム(米国)が288オーバーの360で回り、首位に立っていたが、第2ラウンド途中で、蜃気楼のフラッグに向かって打ってしまう致命的なミスをおかして首位転落。蜃気楼のピンに向けて延々と打数を重ね、そのまま行方不明になった。
第2ラウンド終了時点で、棄権者65名、熱射病の脱水症状による脱落者が48名、暑さにやられたせいかラウンド途中で「自分が優勝した」など意味不明の言動をとった失格者11名、流砂に巻き込まれたとみられる行方不明者3名、その他原因不明の行方不明者15名など、脱落者が続出。首位争いは通算638オーバーのジョン・スミスと、通算519オーバーのマークパンチャマ(タイ)にしぼられた。
最終日第3ラウンドの第4ホール、マークパンチャマが砂地獄に巻き込まれるハプニングが発生。懸命の救出作業が行われたが「試合の続きが見たい」という国王の意向を踏まえ、救出作業は直ちに中止された。この段階で2位との打数差が400を超えたスミスの優勝がほぼ確定。他の参加者が全て棄権したため、スミスが最後までラウンドを回れるかどうかに注目が集まった。
しかし、第7ホールでスミスが「グリーンのあたりにオアシスが見える」「危うくOBになるところだった」などと意味不明の言動を発するようになった。何とかチップインは決めたものの、次の第8ホール開始早々めまいを訴えたため、医師が検査したところ、熱射病による脱水症状と診断。今年も試合中止で幕を閉じた。