Kyoko Shimbun 2019.08.14 News

涼しげな音色で酷暑乗り切れ 新国立競技場に巨大風鈴設置 これは嘘ニュースです

新国立競技場横での試験運用が始まった巨大風鈴
 2020年の東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場横で建設が進められていた巨大風鈴の設置作業が13日に完了し、試験運用が始まった。来年夏に迫った大会を前に、早くも道行く人々に涼を振りまいている。

 巨大風鈴は高さ100メートルの強化ガラス製。昨年の酷暑をきっかけに起きた暑さ対策への懸念を払しょくするため、昨秋急きょ建設が決定した。設置工事は今年4月、新国立競技場横で開始。4カ月という短期間で完成させ、今夏の試験運用に間に合わせた。工事担当者によると「半径5キロ圏内に涼しげな音を響かせる能力がある」という。

 風鈴の建設費用は200億円。新国立競技場整備計画について検討した2015年に安倍晋三首相がカットを指示した冷暖房設備案なら100億円の追加投資で済んだが、今年12月の完成を優先させた結果、より高額な風鈴案を採用することになった。「当初1500億円を予定していた国の負担は8千億円を超えた。今さら100億円程度の増額は誤差の範囲内だ」と政府関係者は説明する。

 昼夜を問わず、都内に涼しげな音色を響かせ巨大風鈴は今月末までの試験運用。一度取り外した後、会場周辺の気温が何度下がったかを検証し、五輪開会直前に再びお目見えする予定だ。また大会後、ガラス製の外身と舌(ぜつ)はレガシーとして東京湾に沈め、漁礁として再利用する。

 風鈴近くに勤める会社員の男性(24)は「建設費を聞くだけで涼しい気分になれますね」と完成間近の競技場を眺めながら話した。

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