リニア新幹線、まず大阪へ 米欧経由「東回り」を専門家提案 これは嘘ニュースです
品川・新大阪間を結ぶ東回りルート
リニア中央新幹線の静岡工区(8.9キロ)は、県内を通るトンネル掘削工事の影響で大井川の水量が減少するおそれがあるとして未着工の状態が続いており、目標とする27年開業は極めて厳しい情勢だ。
その解決策として、東回り案を自身のブログに掲載したのは、鉄道専門家の覆田線転(ふくだ・せんてん)さん。覆田さんが提案する「東回りルート」の運行区間は、北緯35線にほぼ沿ったものだ。
品川駅から東に向けて出発したリニア中央新幹線は、千葉県銚子市の犬吠崎から太平洋海底トンネルを潜行して、米国西海岸・サンフランシスコに上陸。米国を横断した車両は、東海岸のボストンから北大西洋海底トンネルを経由して、西ヨーロッパのイベリア半島に再上陸すると、そのまま地中海に沿って陸上を東進する。さらにトルコのイスタンブール、中央アジア、中国と陸路を進み、上海と長崎県佐世保市を結ぶ東シナ海海底トンネルから九州に上陸。終点の新大阪駅に向かう。覆田さんの試算によると、路線距離はおよそ3万3千~5千キロ。
現行計画では区間の9割をトンネルが占めるが、東回りルートなら、アメリカの雄大な自然、歴史遺産の多い地中海沿岸や中央アジアなど、世界の多様な風景を時速600キロで走る車窓越しに眺めながら、東京と大阪を楽しく往復できる利点がある。
沿線各国の主要都市に駅を設置すれば、地元の雇用創出など経済効果も期待できるため、各国から建設に関する資金援助が見込める。また、工期についても「各国が同時並行で敷設を進めれば20年以内に完成する」と分析。現行の大阪延伸案と同じ2045年までの開業が達成できるとしている。
山梨・長野両県に設置したジャンプ台からの高速射出で静岡上空を飛び越える「滑空ルート」を20年に提案した航空評論家の落田燃(もゆる)さんは「『逆回りで目的地を目指す』というコロンブスのような発想に感心しました」と語った。