ひしめく人工衛星に3色の光明 信号機衛星「シグナライト」打ち上げ成功 これは嘘ニュースです
地球低軌道上で稼働した信号機衛星「シグナライト」
小型衛星シグナライト全30基は、高度約550キロに打ち上げられた。「地球低軌道」と呼ばれる高度2千キロまでの宇宙空間では、米宇宙企業スペースXが、最大1万2千機の小型通信衛星を軌道に乗せる「スターリンク計画」を進めるなど、人工衛星の過密化が進む。民間参入による打ち上げ費用の低下が進むにつれ、人工衛星の個数は今後30年間で、現在の約50倍にあたる20万機に達するとの予測もある。
衛星軌道上での交通渋滞や衝突事故に対する懸念の高まりを受け、USOは昨年、宇宙交通の円滑化を図る交通信号機衛星の打ち上げを決定。信号機の仕様は、「止まれ」「可能なら止まれ」「進行」を、それぞれ赤・黄・緑の3色に当てることを1978年に定めたウィーン条約を踏襲した。信号灯には、光度30万ルーメンの強力なLEDライトを使用。地上から色が識別できる明るさを確保している。
また、衛星の軌道修正を自身に任せるため、人工知能(AI)を搭載した衛星が増えていることから、自我を持った衛星が、他の衛星に対してあおり運転などの危険運転を誘発する可能性についても考慮。監視カメラを備えたシグナライトは、このような「あおり衛星」を監視する役割も担う。
USOでは、衛星を所有・運用する公的機関や民間企業に対し、信号の遵守を求めるとともに、従わなかった場合の罰則についても検討している。今後も年間1万基ペースでシグナライトを打ち上げて、軌道の混雑緩和につとめる方針だ。