Kyoko Shimbun 2021.08.06 News

横縞スイカの収穫最盛期 滋賀・西おうみ町 これは嘘ニュースです

横縞スイカは、つるに対して横向きに実がなっている
 滋賀県西おうみ町で、横縞スイカが収穫の最盛期を迎えた。緑と黒のしま模様が横に波打つ珍しいスイカは、全国に向けて出荷される。

 横縞スイカは、しま模様が横向きになっているのが特徴。同町で横縞スイカを作る強欲深(ふかし)さんのスイカ畑では、3年前に初めて横じま模様のスイカが育って以来、毎年収穫が続いている。

 3年前、強欲さんが育てていたスイカの中に、横じまのものがあることに気付いた。翌年、その種を撒いたところ、再び横じまの果実をつけたという。

 これまでも人間の下半身を模した「セクシーダイコン」や、アスファルトを突き破らせた「ど根性ダイコン」など、変わり種野菜を栽培してきたが、どれも鳴かず飛ばず。しかし、偶然生まれた横縞スイカには注文が殺到したため、今年から横縞スイカだけを集中的に育てることを決めた。

 農作物には作り手の気持ちが反映され、「おいしく育って欲しい」と願いながら育てると、本当に味がおいしく変化するという。だが、強欲さんが変わり種野菜を作る理由は「普通の野菜より金になるから」。手塩にかけた農作物への愛はないそうだ。

 西おうみ町の特産品にしようと、他の農家でも、強欲さんから分けてもらった苗を栽培したが、育ったスイカは縦じま模様ばかり。横縞スイカは、今のところ、強欲さんの畑でしか採れない希少種だ。

 横縞スイカは、最も小さいもので1玉2万円。大きいサイズでは、1玉30万円で取り引きされることもある。「スイカというより、札束を収穫してる気分ですね」と、強欲さんはスイカのつるを切りながら、上機嫌に語る。

 強欲さんの畑でしか横縞スイカが育たない理由について、専門家は「種ではなく、土壌の成分が関係しているのではないか」と見ているが、近くで農業を営む男性は「邪な気持ちで育てているからだ」とささやく。

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