ミクロの竹やり、ウイルス貫く 千葉電波大が開発 これは嘘ニュースです
ウイルスを貫く「ミクロ竹やり」(電子顕微鏡で撮影)
やりの直径は0.03マイクロメートル(マイクロメートルは100万分の1メートル)。髪の毛の約3千分の1と極めて細いが、ウイルスの膜を突き破るために必要な強度としなりを備える。
グループは、ウイルスが引き起こす感染症について、これまでRNA(リボ核酸)などの遺伝物質に着目した治療法を研究してきた。しかし、突然変異によって、短期間で特性が大きく変化するウイルスの性質に研究スピードが追いつかず、遺伝物質からのアプローチを断念。「抗体とか不活化とか小難しい理屈を並べるより、いっそやりで本体を突き刺したほうが手っ取り早い」として、昨年末からウイルスを物理的に死滅させるやりの開発に方針転換した。
金属のタングステンやガラスなど、やりの素材となる物質を調べた結果、竹が最もアレルギー反応が少なく、人体への影響が少ないことがわかった。どれほど細く裁断しても、ウイルスより竹の方が大きくなってしまうため、竹の繊維細胞に含まれる不必要な細胞小器官は全て除去。細さだけでなく、ウイルスを貫通する強さにもつながった。現在は、この竹やりで武装した白血球を、試験管内で訓練している段階だという。
研究を主導した西條重樹教授は「竹やりでウイルスと戦おうとしているのは、世界中どこを見渡しても日本しかない。これは誇るべきことだ」と自賛する。また、このアプローチを応用して、太陽を撃墜する「マクロ竹やり」にも取り組む予定だ。「猛暑になりそうな今夏までに完成させたい」と、西條教授は意気込む。