ドライなのど越し 非実体ミネラルウォーター発売 これは嘘ニュースです
なみなみとコップに注がれた「エクストリームクリア」
エクストリームクリアは、六甲山系からくみ上げた地下水から体に害のある不純物を除去したミネラルウォーターから、体に益のあるカルシウムやカリウムなどミネラル成分を除去。完全に水分子のみになった「超純水」から、さらに水分子も除去することで、最終的に「水の意思」と呼ばれる非実体要素のみボトル内に残すことに成功した。また、透明度も他社が販売する無色透明飲料を大きく上回る100%を実現した。
無色透明な飲料の発売が相次ぐ背景には、職場などで色付きの飲み物を飲むときに上司の目が気になるという現場の声がある。一定年齢以上の世代には水以外の飲み物を「お菓子の一種」と見なす考えが根強く、さらに高齢の世代になると、勤務中や部活中に水分を摂取すること自体認めないという人が多い。エクストリームクリアは、ジュースのみならず水分摂取までタブーとする老害層から身を守りたい学生や会社員からの需要を取り込むのが狙いだ。
一般的なミネラルウォーターは350ミリリットル入りで約380グラムだが、エクストリームクリアは1本30グラムと軽量で持ち運びやすい点も特徴。ワンガリアの広報担当者は「既にトレンドは『着色より無色』から『色即是空』に移りつつある。ボトルからあふれ出す水の息吹とドライなのど越しを味わってもらえれば」と話す。
無色透明飲料の元祖とも言えるミネラルウォーターが「透明度戦争」に参戦したことで、今後メーカー各社の開発競争に拍車がかかりそうだ。