「最強パスワード選手権」開催 最優秀パスは来年発表 これは嘘ニュースです
安易なパスワードは不正侵入のリスクを高める
ネットセキュリティ企業各社は例年、安全意識の啓発を目的に、その年の「最悪パスワードトップ10」をランキング形式で発表しているが、「123456」や「password」など安全性を犠牲にして、覚えやすさを優先させたパスワードが毎年上位を占め続ける傾向に変化は見られない。
このような注意喚起にもかかわらず、パスワード変更が進まない現状を受け、スマンテック社では、覚えやすさと安全性を兼ね備えた「最強のパスワード」を見つけるため、「最強パスワード選手権」を開催することを決めた。
選手権の目的は「人間らしさを残した最強のパスワード」を見つけ出すことだ。
最も安全なパスワードは「D9TYKA4W」のように、機械が作成したランダムな文字列を使うことだが、覚えにくいという欠点が残る。これに対して、人間が任意の数を作る場合、30%の確率で最初の桁に「1」を選ぶことを示した「ベンフォードの法則」のように、パスワードの中に人間独特の「癖」を組み込めば、違和感の少ない文字列を作ることができる。
選手権では、世界中の一般ユーザーからアルファベット(大文字/小文字区別あり)と、0から9までの数字を使った任意の8桁パスワードを募集し、最も重複が少なかった文字列を「最優秀パスワード」に認定。作成者には優勝賞金10万ドルを贈呈する。
広報担当者は「複雑かつ覚えやすいパスワードを発見、共有すれば、『12345678』のような安易なパスワードが減り、ネットの安全性向上にもつながる。なるべく多くのユーザーに参加してほしい」と期待を示す。
同社の特設サイトから1人5回まで応募できる。期間は2018年5月1日から12月31日まで。最優秀パスワードと優勝者は「最強パスワードトップ10」とともに翌年1月に発表する。