Kyoko Shimbun 2018.03.20 News

枯れ木に花を… 開花促す灰、古民家で見つかる これは嘘ニュースです

ドローンを使った灰散布実験
 古民家の物置から見つかった灰を、桜の枯れ木に散布したところ、数時間で開花した――。墨俣大学バイオ農業学部(岐阜県)の研究グループが行った実験が注目を集めている。枯死した樹木が短時間で復活するメカニズムは今のところ不明だが、「生物学の常識を覆す結果だ」と専門家も一様に驚きを隠せない。

 灰は17年12月、県内で農業を営む橋場さん宅の物置から薬壺に入った状態で見つかった。先祖代々受け継がれてきたという壺に添えられた古文書には「亡くなった愛犬の墓から生えた木で作った臼(うす)を燃やした灰」」との説明書きがあったことから、分析を依頼されたグループでは、民話『花咲かじいさん』でおじいさんが枯れ木に撒いた灰ではないかと考え、10日、ドローンを使い空中から灰を散布する実験を行った。

 実験では灰を撒いたソメイヨシノの枯れ木200本のうち、192本が30分以内につぼみをつけ、2、3時間後に開花。「死んだ樹木が短時間で花を咲かせるまで復活することは常識的にあり得ない」と専門家も驚く。

 灰と開花の関連性は現在解析中だが、研究を主導する坂口基次郎墨俣大教授は「古くから桜の木の下には死体が埋まっていることが知られており、死体に含まれる成分が開花に影響を及ぼしている可能性が高い」と説明する。「『花咲かじいさん』が史実を伝えているとすれば、臼よりも隣のおじいさんに殺されたイヌの方に秘密が隠されているのではないか」とみている。

 灰が開花を制御するメカニズムの解明と応用分野への道が開ければ、数兆円規模に達する日本の農業・園芸分野への影響は計り知れない。開花剤を大量生産するため、死体のリサイクル工場建設など新たな産業の創出につながる可能性もある。

 分析を依頼した橋場さんは「夢のない夢物語になってしまった」と桜の森の満開の下で複雑な表情だ。

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<BOOK>桜の森の満開の下

 なぜ、それが“物語・歴史”だったのだろうか―。おのれの胸にある磊塊を、全き孤独の奥底で果然と破砕し、みずからがみずから火をおこし、みずからの光を掲げる。人生的・文学的苦闘の中から、凛然として屹立する、“大いなる野性”坂口安吾の“物語・歴史小説世界”。

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