「海難事故増加で売上げ最大」 アイスの未来、AIが解決 これは嘘ニュースです
アイス売上高との相関関係を可視化したイメージ
AIを開発したのは、業務用食品製造機器を作る株式会社玉子電工(本社・ドイツ)。「インダストリー4.0」を推進する同社では、アイスクリーム生産の効率を高めるため、今年からアイス製造機に独自AI「AI Scream」を搭載した。
当初は取得した毎日の気温データをもとに、生産量を自動調整するだけだったが、さらに日本の世代別人口、平均寿命、40代ひとり暮らし率など数千項目にわたるデータを入力していった結果、各要素間の因果関係を「氷菓値」という独自の数値で導き出せるようになった。氷菓値が大きいほど、アイスの売上高も大きくなる。
AIによる分析の結果、アイスの売り上げに最も大きな影響を及ぼす要素は「海難事故件数」で、海や川での事故件数が多い月ほど、アイスが多く売れる強い相関関係が確認できたという。
AIは連動した数値の結果しか示さないため、「なぜそうなるか」という理由は人間が解釈する必要がある。開発担当者の芦田イヴァンさんは「仮に解釈が誤っていても、人知を超えた結果が事実であることに変わりはない。囲碁や将棋のAIが指す手を我々が理解できないのと同じ」と説明する。芦田さんは「海や川で溺れた人が、救助されてまず食べたくなるのがアイスだからではないか」と推測している。
今後同社ではアイス市場を拡大するため、穴の開いた浮き輪やゴムボートを海水浴場に無償提供するなど海難事故促進キャンペーンを展開していく方針だ。