Kyoko Shimbun 2017.05.24 News

中学軟式野球、個人戦に変更検討 少子化でチーム作れず これは嘘ニュースです

 全中学野球協会は23日、中学生の軟式野球大会を各校対抗戦から選手の技能を競う個人戦に切り替えるよう規則を変更する検討に入ったことがわかった。少子化の影響でチームが作れない中学校が近年急増しており、事態は深刻の度合いを深めている。

 中学体育連盟の資料によると、全国の軟式野球部の部員数は2015年の時点で約20万人。部員数は現在も年間2万人ずつ減っており、このまま減少が続けば、26年には全ての中学校から軟式野球部が消滅する計算だ。

 既に他校と合同チームを作ったり休部したりしている学校も多く、今後勧誘活動など積極的な野球振興を図れば減少に歯止めがかけられる可能性もあるが、少子化によって子どもの絶対数が減っていることもあり、全野協ではさらなる競技人口の減少を見据え、従来の学校間の対抗戦から個人戦に切り替えるルール改正の検討に入った。

 新ルール案では、くじ引きで作った仮チーム同士で模擬試合を行い、会場の審査員が選手個人の技能を審査する方式に改める。「球速」「コントロール」「打球の飛距離」「遠投距離」といった身体能力だけでなく「ベンチでの態度」「試合後のコメント」「ファンサービス」など人格面も評価の対象に加えて総合的に判断。模擬試合の勝敗とは関係なく、最も評価点が高かった選手個人を表彰する。

 全野協の会長は取材に対して「遅かれ早かれ全ての団体スポーツがたどる道だ」と説明し、規則変更を検討していることを事実上認めた。

 少年野球では、監督が出したバントのサインに従わず二塁打を放って活躍した中学生が、命令違反を理由に監督から出場停止を言い渡される問題が過去に起きており、今回の規則変更はチームへの「犠牲」を重んじてきた日本野球のあり方にも影響を及ぼしそうだ。

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