Kyoko Shimbun 2016.01.29 News

「かぶって歩ける」かつら型金庫、中高年に人気 これは嘘ニュースです

 かつらのように頭にかぶって現金を持ち歩くことのできる「かつら型金庫」が近年、中高年を中心に人気を集めている。

 千葉県のゴム製品製造・スプリング社が販売する、かつら型金庫「TOPPS(トップス)」は、人肌そっくりのゴムフィルムを使った製品。元々芝居用かつらのために開発したフィルムだったが、同社がラバー財布も作っていたことから、2000年、かつらと財布を組み合わせ、トップスを完成させた。

 担当者によると、最初は「単なるジョークグッズのつもり」として発表したが、まもなく「いくらまで収納できるのか」「特捜部にばれないか」など、真面目な問い合わせが相次いだという。

 これを受けて同社では製品を改良し、財布より収納性と安全性を高めた「かつら型金庫」として販売を開始した。頭とかつらの間に中空構造を作っており、ポケットには入らない50万円程度の札束でも楽に収められる伸縮性を備える。

 本物の頭と見間違えるほどの精巧さも売り物で、購入者の頭の形に合わせて作るオーダーメイドにもかかわらず、これまで4万個を販売する異例のヒット商品に。「顧客の個人情報は明かせない」としながらも、「タンス預金」をしている中高年や、専門職の購入者が目立っているという。

 唯一の欠点は「お金を詰め過ぎると、ゴムが伸びて頭が不自然に見えること」だそうだが、「そういう事例はあまり聞いたことがない」と担当者は話す。「ばれないよう巧妙に隠し持っている人がほとんど」だという。

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