握った人の写真入り 「他人おにぎり」発売 これは嘘ニュースです
他人おにぎり
「他人おにぎり」は同社が製造委託した全国の契約家庭で作ったおにぎり。子や孫を持つ熟練の製造員が握っており、1つとして同じ形、同じ味のものがないのが大きな特徴だ。
コンビニおにぎりは長年機械による大量生産でコストダウンを図ってきたが、一方で画一的な味の問題を克服できていない。「業界が競って進化させてきた手作り風はあくまで「風」でしかない。多少高くなっても人の温もりを求めるお客様も多い」(広報部)というのが同社の出した結論だ。
また昨今高まる食の安全性への不安を払しょくするため、他人おにぎりの袋には握った本人の顔写真と製造番号が貼られている。この製造番号をインターネットで入力すると、握っている様子を動画で確認することができる。製造過程を透明化することで、おにぎりの中に異物が混入した場合でも、怒りの矛先を企業から握った個人にそらすことができるのだという。
この日記者が食べた他人おにぎりは大阪府に住む53歳の女性が握ったもので、製造動画では風邪を引いているのか、作業中何度も鼻をかみながら1つずつ丁寧に握っている様子が映し出されていた。小学生の頃遊びに行った友人宅で食べさせられた生ぬるい「よそのおにぎり」を彷彿とさせる懐かしい味だった。
「他人おにぎり」は卵牛味、梅たらこ味、鳥おかか味の3種類で、各240円(税別)。