昔ばなし最強決定戦 優勝は… これは嘘ニュースです
「昔ばなし最強決定戦」試合結果
時代を超えた最強の昔ばなしを決めるために行われた「最強決定戦」には、「桃太郎」「浦島太郎」など12作品16人が参加。ルールは各人物を推す研究者が制限時間10分で強さについて討論、3人のレフェリーが多数決で勝敗を決める。
第1試合は桃太郎と金太郎が対決するいきなりの好カード。桃太郎研究の第一人者・岡山さんと金太郎研究の権威・足柄さんがその強さについて意見を戦わせた。中盤「お供に戦わせて卑怯」「AKBのモノマネ」など中傷合戦に陥る場面もあったが、結果「桃太郎の剣術に対し、金太郎の腹掛けは致命的」として2対1で桃太郎が勝利。2回戦にコマを進めた。
その後試合は「うす、花さか爺さんを押しつぶす」という恩を仇で返す対戦や「サル、青柿を浦島太郎に投げつける」など主役級が次々敗退する波乱の展開。観客席からは「やはり現実は厳しい」との声が多く聞かれた。
決勝戦は、準決勝で「交際経験がない」を理由に優勝候補の桃太郎を色仕掛けで破ったかぐや姫と「一寸法師」の鬼が対決。かぐや姫側の高畑さんは時の帝をも惹きつけた姫の魅力について述べたが、鬼研究の大家・木村さんはそれを黙殺。初戦からの勝利の方程式「打ち出の小づちで自分を巨大化させてかぐや姫を踏み潰す」を連呼し、にべもなく3対0のストレートでかぐや姫を葬り去った。
正義感や知恵より暴力が勝った今回の結果は次回大会にも大きな影響を及ぼしそうだ。大会連覇に向けた来年への意気込みについて木村さんは「鬼が笑いますから」とコメントを控えた。