Kyoko Shimbun 2015.08.11 News

就職、結婚相談も グーグル、人生案内を提供開始 これは嘘ニュースです

検索画面から配偶者検索も可能
 米検索大手グーグルは10日、利用者の進学・就職先、配偶者など人生の節目について適切な提案を行う総合サービス「グーグル・ライフサジェスト」を開始した。人工知能(AI)が利用者の検索履歴やビッグデータを参照しながら行う提案は人間自身の判断より318%功利的になるという。

 10日時点でライフ・サジェストが提供するのは、命名、進学、就職(転職)、配偶者など計17項目。「命名」では「近隣地域に同姓同名がいないか」「姓名の組み合わせがいじめにつながるような言葉にならないか」などの留意点をAIが洗い出し、より子どもの幸福につながる名前候補を提案する。

 また「進学」「就職」では知能指数(IQ)や学歴、偏差値といった指標だけでなく、利用者の検索履歴やアンドロイドアプリの利用履歴から潜在意識にある興味関心を総合的に割り出すことで適切な学部、業種を勧める。「配偶者」の場合はアイドル画像、成人向け動画の閲覧履歴から好みの顔イメージを抽出、同社が運営するソーシャルサイト「グーグルプラス」の個人データから「理想の人物」を選び出す仕組みだ。

 同社ではライフ・サジェストの役割を「人的資源の最適配置による最大効率化」と位置づけており、「サービスに従わない選択は利用者の人生にとって負の影響しかもたらさない」と自信を見せる。また提案通りの人生を選択した場合、個人の経験や直感に基づく選択より収入や活動効率の面で318%功利的に生きることができるという実験結果も併せて公表した。

 今後ライフ・サジェストは現役世代を中心としたサービスから高齢世代まで拡大するとしており、QOL(人生の質)が破綻する前に死ぬべき年齢や、最安値の葬儀、禍根を残さない遺産配分などをAIに委ねることで世界規模での医療費削減とターミナルケア分野にも進出したい考えだ。

 なお正式サービス開始を前に本紙記者が同社ラボ内でライフ・サジェストを試してみたところ、AIが示した娘の最善の名前は「ゴリラ」、進学先「聖ゴリラ大学」、就職先「ゴリラ商事株式会社」、配偶者「ゴリラ(女性)」だったため、思わず記者もその場でドラミングせざるを得なかった。

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