Kyoko Shimbun 2012.11.15 News

ネット新党「白票」、今日にも立ち上げ 400議席超も視野 これは嘘ニュースです

最大与党「白票」が政権交代を果たした後の衆議院本会議場(「白票」HPより)
 14日に行われた党首討論で「16日にも衆議院を解散する」とした野田佳彦首相の発言を受け、各党があわただしく選挙態勢を構築する中、インターネット政党「白票」が15日午後にも結党を宣言することが分かった。今まで無効票とされてきた白票を取り込むことで、既成政党に対する国民の不信感を顕在化させ、政界の「第四極」を目指す。

 インターネット新党「白票」は、政権交代後まもなくの2009年11月に活動を開始。「エア党首」を名乗る管理者が政党サイト「白票」を通じ、入党を呼びかけてきた。特に鳩山由紀夫元首相の失政後、既成政党や政党政治そのものへの期待と信頼を失った人々を中心に広がり、現在680万人の「エア党員」がいるとしている。

 あくまでも架空の政治団体であった同党だが、15日未明、「機は熟した」とのコメントを掲げ、同日午後にも実際の政治団体として活動を始めることをホームページ(HP)上で宣言した。

 管理人である「エア党首」氏が同日に公開した「宣言」では、「小泉政権以降、自民・民主のいずれも国民の期待に応える政治はできなかった」と総括。また「『第三極』を標榜する泡沫党首も、そのいちいちが胡散臭い。新しい風など吹かない」として切り捨てた。

 その上で同氏は「選択肢ゼロの今の政治全体にノーを突きつけるしかない」と提案。「これまで単なる無効票として黙殺されてきた『白票』を、茶番じみた政治への抗議手段として有効票に変える必要がある」と述べた。

 具体的な方針として、新党「白票」は全国300の小選挙区に氏名「白票」を名乗るエア候補をそれぞれ1人ずつ配置。また比例区にも「白票」の政党名でエントリーすることで、投票用紙に候補者を書かない白票を小選挙区と比例区のどちらの選挙制度においても同党への有効票として獲得する。また、選挙カーから大声で名前を連呼するなどの「頭の悪い政治活動」(「宣言」から)は一切行わない。

 エア候補が当選した場合、新人議員となった各エア議員は、総選挙後の国会や委員会には全て欠席。衆議院本会議場に大きな空席エリアを作ることで、政党政治に対する国民の抗議と絶望の意思を顕在化させたいとしている。

 新聞各紙の世論調査では、既成政党各党の支持率は全て10%未満で推移する一方、有権者の7割近くが無党派層に属している。「白票」のHPでは、この調査結果を元に「本当は『どの政党も支持したくない、政治そのものに絶望した』と考える有権者が相当数眠っている」と指摘。これらの政治不信票を白票として掘り起こすことで、総議席数の8割以上に相当する最大400議席程度の獲得が見込めるとしている。

 「エア党首」氏は14日付のブログで「400もの議員席がポッカリと空席になる中、既成政党の議員先生たちが端っこの方でせせこましく肩を寄せ合って座っている光景は何とも滑稽ではないか」とコメントするとともに、投票日は積極的に白票を投じるよう呼びかけた。

 野田首相が嘘をつかず、ちゃんと16日に衆議院が解散した場合、その後の日程は12月4日公示・16日投開票となる見込み。また、「選挙があるから」と、クリスマスを一人で過ごすことへの言い訳としても使えなくなる見込み。

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