日本版サマータイム「1時間進めて40年戻す」 答申案判明 これは嘘ニュースです
日本版サマータイム(有識者委員会答申案をもとに作成)
答申案は4月1日から10月31日までを「夏時間」、11月1日から3月31日までを「冬時間」と設定。夏時間の期間中は、時計の針を標準時から1時間進めた後、40年戻す。標準時の2023年10月28日午前8時は、夏時間では1983年10月28日午前9時になる。
サマータイムは欧米諸国を中心に広く導入されており、OECD加盟国で実施していないのは日本や韓国など一部の国にとどまる。日本では、戦後まもなく一時的に導入していたこともあり、再導入をめぐってこれまで何度も議論が繰り返されてきた。近年では、東日本大震災後に節電対策の一環として、また、2018年には安倍晋三内閣(当時)が東京五輪の猛暑対策の一環として、それぞれ導入を検討したが、いずれも見送られている。
昼間の長さを有効活用するサマータイムは、節電だけでなく外食需要など経済効果も期待できる。日本版夏時間がもたらす経済効果について、答申案は「時計の針を40年巻き戻すことで『失われた30年』を無かったことにできる」と説明する。
バブル景気前夜の40年前は、消費税も介護保険料もなく、国民年金保険料も月6千円程度。日本経済が最も暑く輝いたサマータイムを暦の上で擬似体験することで、心理的な景気浮揚効果を見込む。委員会の坂本義太夫座長は「数値の書き換えは国が最も得意とするところ。早急に実施していただけるのではないか」と期待感を示す。