「投票結果は60秒後」 参院、議場モニターで収益化 これは嘘ニュースです

参院の表示盤に流れた動画広告
参院は1998年の第142回通常国会から押しボタン式投票を導入。投票結果を表示する表示盤は議場内3カ所に設置されている。
しかし、導入から30年近くが経ち、さびれたパチンコ店のモニターのように表示が一部欠けるなど経年劣化が目立ったことから、議院運営委員会は昨年、表示盤の全面刷新を決めた。
大型連休期間中に取り替えられた新型表示盤は高精細な8K120インチモニター。細かな明暗表現に優れたHDRにも対応しており、平均年齢が60歳を超える参院議員でも投票結果がくっきりと見やすくなった。
来年度から高性能ディスプレイを活用した動画広告を導入することも議運にて了承された。投票結果を表示する前に、1分間のスポンサー広告を挿入。収益は社会保障費や国債費にあてる。
12日に行われた試験運用では、投票結果発表前に赤坂の高級割烹店「おき次」の動画広告が60秒間流れた。広告を見た中堅議員は「ちょうど今晩の会食場所を探していた。さっそく秘書に予約させた」と話す。
広報局にはゼネコンや商社、出版社など大手企業から出稿の問い合わせが相次いでおり、担当者は「議員の多くが富裕層なので広告単価も高く設定できる」と期待を寄せる。今後は委員長報告や討論など、投票以外の睡眠時間にも配信を検討しているという。
参院はその存在感の薄さから「衆院のカーボンコピー」と指摘されているが、実際には衆院よりタレント議員が充実するなど「良識の府」としての特徴をそなえる。今回の動画広告導入の背景には、夏の参院選に向けて独自性をアピールするねらいもありそうだ。
- 前の記事
- 国政
虚構新聞友の会
本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。おすすめリンク
<BOOK>参議院
日本の政治は衆議院で動くのではなく、参議院で動く――。一般的に「参議院は衆議院より格下」とみられているのではないだろうか。事実、日本の最高権力者である総理大臣は衆議院議員から選出される。だが、本書を読めば、「参議院を制する者は日本の政治を制する」「参議院を笑う者は参議院に泣く」ことが示される。実際、参議院選挙に負けた総理大臣は右往左往し、政局の運営に行き詰まることは歴史が証明している。なぜ、参議院が重要なのか。参議院が誕生した背景、そして現代の日本の政治を語る上で欠かせなくなり、重要な役割を担うようになった参議院という存在を、憲法学、政治学、歴史学の視点で解き明かす。
社主ピックアップ

