静岡東西分割案、県議会が検討 条例制定へ これは嘘ニュースです
東西分割後の静県と岡県
県議会関係者によると、静岡県では「平成の大合併」によって市町村合併が進んだ2003年以降、行政区の拡大とともに各市町の行政負担が拡大。当初、人員整理による行政のスリム化で経費節減が期待されていたが、結果的に負担が高まることになった。
また、歴史的に見ても静岡県はかつて遠江(とおとうみ)、駿河、伊豆の3国に分かれていたという経緯もあり、他県からは「本来分割して持つべき富士山、浜名湖、伊豆温泉などの観光資源を1県単独で保有するのは不公平」との批判に長年さらされてきたことも影響しているとみられる。
これを受けて県議会では、県の分割に関する検討委員会を08年に発足。今年8月、委員会は「静岡市を境に東西2県に分割することが妥当」との最終案を答申した。
今後議会では総務省と協議を進めながら、東西分割に関する法案・条例の制定を急ぐ。また、人口の流入・流出を防ぐため、県を最短距離で分割する西部静岡市と東部富士市・芝川町の境に、高さ5メートル、総延長20キロにわたる県境壁の建設も始める。条例案ではこの県境壁を無断で越えた場合、監視兵による銃殺も許可している。県では、これら関連法案が成立する平成25年度をめどに静県・岡県の分割を完了させる見込みだ。
今回の分割案について、県の観光収入の9割以上を担っている「うなぎパイ」を生産する浜松市を擁する静県に対して、岡県側住民の反発は非常に大きく、すでに東西冷戦の様相を帯びつつある。岡県住民にあたる伊豆市の男性(32)は「うなぎパイは静岡県民の主食。静県は岡県住民に死ねと言うのか」と憤りをあらわにして話した。
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