Kyoko Shimbun 2011.06.21 News

政府、「当たりつき国債」発行へ 一等10億円 これは嘘ニュースです

 財務省は20日、震災復興に向けての財源とするため、「当たりつき国債」を個人向けに発行すると発表した。今年度の新規発行額は200兆円で、利子の支払いがない代わり、交付されるくじ券で当たり番号が出た場合、一等賞金として10億円が支払われる。

 財務省によると、この当たりつき国債は個人向けで、額面50万円を予定しており、購入者には20ケタの英字と番号が記された「くじ券」が交付される。一等賞金10億円は宝くじや馬券など、現在発行されているくじ券の中でも最高額だが、外れた国債購入者に利子を払う必要がないため、実際の支払い金額としては普通の国債より安く済むという。

 当選番号については、毎年9月に開かれる公開の抽選会で決定し、当選すると一等賞金10億円(300本)、以下二等5億円(500本)、三等3億円(1000本)と続き、末等の十五等では「ねんどろいどぷち・鳩山由紀夫」か「おっぱいマウスパッド・蓮舫」のどちらか一方が送られる。また、くじ券の有効期限は1年であるため、翌年の抽選に参加するためには、改めて国債の購入が必要になる。

 経済評論家の植草秀一氏は今回の発表について、「当たりつき国債はギャンブル性が高く、痴漢のように得られるメリットと負うリスクのバランスに注意が必要だ。だがこの超低金利時代にせいぜい数千円単位の端金(はしたがね)を受け取るくらいなら、いっそ一攫千金を狙ったほうが夢があっていいのではないか」と好意的に評価する。

 なお償還期間は100年で、現行最長の超長期国債(40年)を大きく上回る。また919兆円という発行残高(2010年)から見ても、単年度で200兆円という過去例を見ない発行規模であることから、「いくら復興資金と言えども、200兆円も発行するのは行きすぎではないか」と懸念する声もある。

 これに対し、ある財務省幹部は、「償還期限が迫る100年後にこの国は存在していないから大丈夫だ」と懸念を払拭した。

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