エアわんこそば大会決勝、優勝は… これは嘘ニュースです
わんこそばを食べるふりをした椀の数を競う、エアわんこそば大会の決勝が、13日昼、岩手県陸山ホテルで行われた。試合は30時間に及ぶ長期戦になったが、果たしてその結果は…。決勝に残ったのは、犬山さんと犬塚さんで、決勝は13日昼に開始。両者はあたかもわんこそばをすすっているかのように、次々と椀を重ねていった。
「エアわんこそばと聞いて、それならいつまでも続けられるのではないか、と考える人が多いかもしれないが、決してそんなことはない。」と、話すのは陸山ホテル総支配人の小沢さん。
エアわんこそばの競技中は一切の飲食を禁じているほか、睡眠も禁止。参加者が10秒以上眠ってしまうと、そこで椀の勘定が終わるルールだ。その過酷さから「エクストリームわんこそば」と呼ばれることもある。
開始から16時間。両者は共に3万杯を超え、一進一退の攻防が繰り広げられた。お互い音を立てながらおいしそうにそばをすすっているにもかかわらず、空腹感からくる「かげり」が頬に見えるのが印象的だ。
さらに開始31時間。何度も舟をこいでいた犬塚さんがついに椀を持ったまま眠り込んでしまい終了。何も食べていないのに「もう食べられないよ~。」というありがちな寝言が観戦客の笑いを誘った。すすり続けた結果は5万2433杯。この時点でライバル犬山さんは5万869杯。1600杯ほどの差を埋めれば優勝だ。
開始から33時間目。犬山さんの杯は積み重なっていったが、ここで犬山さんが、食べていないはずのそばにむせるアクシデントが発生。大会ドクターの診察を受けた結果、犬山さんは目を開け、そばをすすりながら寝ていたことが脳波測定から判明したため、ドクターストップにより、競技は終了した。
集計の結果、犬山さんの椀は5万2433杯でまさかの両者引き分け。大会規定により16日から改めて再試合が予定されていたが、二人ともやっと競技の不毛さに気づき再試合を辞退した。