鳩山辞任に湧く桶屋業界、特需に期待 これは嘘ニュースです
最後までブレなかった鳩山首相
政局と桶――。一見何の関連もないように思えるこれらが、実は深い関係にあることを知る人は少ない。だが、政局が大きく動くと桶の売り上げが伸びることは歴史的な事実だ。過去、故田中角栄元首相がロッキード事件で起訴されたときや、小泉元首相が総理に任命されたときなど、政局の節目ごとに桶の売り上げは急上昇している。
全日本桶屋連合(桶連)の風呂前徹(ふろまえ・とおる)代表は、「古くから『風が吹けば桶屋が儲かる』ということわざがある。単に風が吹いただけで、桶需要が上がるのだから、一国の総理が辞意を示したなら、その経済効果はただの風とは比較にならない。後に『鳩山特需』と呼ばれるような歴史的特需になるのではないか。」と期待感をあらわした。
現在、桶屋業界の経済規模は約600億円と50年前に比べて半減している。職人の高齢化や昨今の不景気の影響もあり、廃業する桶屋も増えている。
風呂前桶連代表は「小泉首相が就任した際は(経済)規模が1000億円ほどにまで膨らんだ。ご祝儀相場的に桶が買われた小泉フィーバーに比べ、鳩山逆フィーバーの方が世間の不安を煽(あお)っているぶん、心の安定に桶を買い求める人も多いと思う。」と話した。
「鳩山不況」とさえ言われた昨今の不景気だが、一部業界にとっては「鳩山特需」さまさまのようだ。