与野党どちらが優勢? 委員会質疑、評価値導入へ これは嘘ニュースです
評価値を導入すれば客観的な形勢判断が可能になる
「質疑評価システム」は、文部科学省が行っている研究支援プログラムの1つ。同システムでは「論点をずらす」「同じ言葉を繰り返す」「レッテル張りをする」など、不利な状況に追い込まれた人がとる無意識的な詭弁に注目。発言内容だけでなく、声の調子や視線の動きも総合的に分析させることで、発言者の心理状態が瞬時に把握できるようになった。
これらのデータから、AIは質問者と答弁者のどちらが優勢かを±9999点の評価値で表示する。3月の委員会質疑で実証実験を行ったところ、当初は質疑が始まる前から野党側質問者に+9999点がつく不具合が続いたが、AIにストレスをかけるなど調整を重ねた結果、一進一退する評価システムに落ち着いた。南スーダンPKOでの「戦闘」を巡る2月下旬の禅問答でも、大方の見方とは逆に政府優勢と判断する場面が多く見られたが、開発担当者は「人知を超える答弁は誰にも説明できない」と分析を放棄した。
評価値を導入することで、答弁が番組制作者の意図で歪曲して報道されるのを防ぐとともに、国民に客観的な判断材料が提供できるとして、政府・与党は、一日も早いシステム導入を両院で提案する方針。また文科省は「質疑の見える化」を評価し、研究支援の3年間延長を決めた。
将棋への関心が薄い人にとって、対局の観戦が盤面から評価値の増減に目が移ったように、議論の中身に関係なく評価値だけで政治が分かる時代がまもなく到来しそうだ。