Kyoko Shimbun 2016.05.30 News

「電子ビール」開発に成功 禁酒効果も期待 これは嘘ニュースです

ワームを加えて作った電子ビール
 水に特殊な液体と電流を加えることでアルコールを飲んだときと同じような効果が得られる「電子アルコール」の開発に、都立バイオ研究所が成功した。アルコール成分が含まれていないため、禁酒効果も期待できるという。

 電子アルコールは、研究チームが酵母から抽出した液体成分「ワーム(worm)」を水に混ぜ入れた後、電流を流して作った「電子焼酎」とも言える液体。ノンアルコールビールに混ぜた場合、電子ビールになる。いずれもアルコール成分を含まないが、実験では酩酊効果が確認できた。

 実験では、被験者20人に電子ビールを飲ませ、酔っ払ったかどうか尋ねたところ、全員が酔っていないと回答。実際の酔っ払いと同じ反応を示した。さらに同じ質問を何度も繰り返したところ、半数以上の13人が酔っていないと大声で叫んだり、机をたたいたりするなど悪酔いに似た暴力的反応を見せるようになった。

 この結果からチームでは電子ビールに酩酊効果があると判断した。坂巻大成研究所長は「呼気からアルコール成分の検出はなく、大量摂取による中毒症状もないことから禁酒効果も期待できる。水をワインに変えたというキリストに匹敵する業績だ」と自己陶酔気味に話す。

 ワームは調味料と同じ扱いになるため、酒税がかからない利点もある。専用容器をセットにしても350mL当たりの価格は、財務省に見つかるまでなら70円程度に抑えられる見込み。

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<BOOK>酒虫

 大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の小説。初出は「新思潮」[1916(大正5)年]。短編集「羅生門」[阿蘭陀書房、1917(大正6)年]に収録。中国山東省の「劉大成」が蛮僧に言われ「酒虫」を吐き出そうとする。典拠は蒲松齢「聊斎志異」の「酒虫」であり、訓読文をそのまま用いているが、「酒虫」内の三つの答えは芥川らしい解釈を加えている。

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