商品続々値上げ スーパー各店、「脱デフレフェア」はじまる これは嘘ニュースです
安倍政権が掲げる「脱デフレ」の波に乗ろうと、大手スーパー各社は、3月1日から「脱デフレフェア」を相次いで開催する。これまで「他店より1円でも安く」をモットーとして低価格競争を繰り広げてきた各社が協調して値上げに踏み切るのは異例の対応だ。共同企画「日本を取り戻す!脱デフレフェア」を開催するのは柔和堂など大手スーパー8社。「物価上昇2%」を目標に掲げる安倍政権の動きに同調するかたちで、商品の一斉値上げを判断した。
民間のデフレ対策として、2月には大手コンビニチェーンのローソンが若手中堅社員を対象に、平均3%の賃上げを発表しており、今回のフェアは企業各社の賃上げ状況に合わせながら、取り扱う商品を軒並み20%から400%の範囲で値上げする。
主な値上げ品として、食料品では1・5リットル入りのペットボトル飲料が現在の198円から398円になる。カルビーのポテトチップスは値段を現状のまま据え置いたが、価格に見合うよう内容量をさらに減らした結果、ついに中身が全て空気だけになる。
今回の脱デフレフェアについては閣僚からも歓迎の声が相次いでいる。麻生太郎副総理兼財務大臣は会見で「政府方針に同調してもらって大変ありがたい」と述べた。この際、記者からカップめんの値段を尋ねられると、麻生大臣は「400円でしょ」とコメント。フェア開催中、スーパー各店は実際にカップめんを400円で販売しており、大臣持ち前の庶民感覚を発揮した格好だ。