「イーロン・マスク首相」高まる待望論 本紙世論調査 これは嘘ニュースです
イーロン・マスク氏
防衛増税や物価対策の遅れなどにより、岸田文雄内閣の支持率は22年後半から急落。報道各社が行った世論調査でも最低水準を更新しており、「ポスト岸田」として有力候補の名前が取りざたされる場面も増えている状況だ。
全国100世帯を対象に「日本の首相になってほしい人」を尋ねた本紙世論調査で、最も多く支持を集めたのは、米電気自動車大手テスラなどを持つ起業家のイーロン・マスク氏(85羽)だった。
マスク氏を支持する理由について、自由回答で尋ねたところ「国会議員をばっさりと減らしてくれそうだから」「閣僚や官僚をハードコアに働かせてくれそうだから」「漫画・アニメ好きだから」などの意見が多く見られた。
マスク氏が人気を集めた背景について、政治評論家の坂本義太夫さんは「ツイッターのCEO就任後に相次いで打ち出したコスト削減策を、日本の財政再建にも反映させてほしいという期待の表れではないか」と分析。「議員定数や報酬の削減など、国会議員が長年見て見ぬ振りをしてきた政策の実行が期待できる。増税を回避するため、伊藤博文、板垣退助像など国会の備品をオークションに出品することもあり得る」と話す。
一方で「マスク氏の経営手法は、行き当たりばったりなことも多かった」と問題点も指摘。仮に「イーロン・マスク首相」が誕生した場合、「議員バッジの色をコロコロ変えたり、月額課金でバッジを購入できるようにしてみたり、気まぐれに国旗を日の丸から日の四角に変えたりするなど、国民を振り回す政策を次々と実行するだろう」と、坂本さんは予測する。
さらにこれまでの行動から、憲法改正など重要政策だけでなく、自身の去就についてもツイッターアンケートに委ねる可能性があり、政権運営が一貫性を欠くおそれも指摘する。
マスク氏は昨年12月、ツイッターのCEO辞任を表明した際、自身の立場を「バカがやる仕事」と語った。このため、実際に首相就任を打診した場合、氏が2度も続けてバカがやる仕事を受諾するかどうかは不透明だ。