国会議事堂中央塔、3密回避で屋根開放 憲政史上初 これは嘘ニュースです
屋根を開放した国会議事堂中央塔
「白亜の殿堂」とも称される国会議事堂は1936(昭和11)年11月に建設。そのシンボルとも言える高さ65.45メートルの中央塔には、6階まで吹き抜けの中央広間と、さらにその上に現在は使われていない大広間と展望室がある。
今回開放されたのは中央広間と大広間を結ぶ7階と8階の部分。新型コロナウイルスに感染しやすい密閉・密集・密接の「3密」を避けるため、本会議場の座席配置を変えるなど対策を講じる中、議事堂の設計者が書いたメモを国会職員が資料室で発見。普段は壁内に埋め込まれている柱が持ち上がって、屋根が開く仕組みを備えていたことがわかった。
メモによると、衆参議長席の裏にそれぞれ据え付けられた「開」ボタンを両院議長が同時に押したときのみ作動する仕掛けになっていたが、安全保障の観点から立法府の屋根をわざわざ開放する理由がなく、ボタンの存在とともに長年忘れ去られていたようだ。また、メモには「後代、他に見下ろされしとき圧すべし」と書かれていたことから、建設当時日本一の高さを誇っていた議事堂が他の建物に抜かれることを危惧した設計者が、屋根を持ち上げて高くする仕組みを秘密裏に取り入れていたとみられる。
7日正午の時報に合わせて、衆参両院本会議場議長席裏にある「開」スイッチを同時に押したところ、ゴゴゴゴという地鳴りのような重低音が国会内に響き渡り、せり上がる16本の柱によって巨大な屋根がゆっくりと持ち上げられると、まもなく湿気を多く含んだ梅雨特有のじっとりとした外気が中央広間に吹き込んできた。
その後、両院で行われた議院運営委員会では、感染が収束するまで屋根の開放を維持することで与野党が一致。また、新型コロナ対策について審議するため、野党側は臨時国会を開くよう求めているが、与党側としては国会の屋根を開いたことで妥協を求めたい考えだ。